営業チラシに載せる7項目|相談できる条件を先に伝える
まずは、相手が利用者の希望と照らし合わせるための情報を整理します。「地域密着」「丁寧な対応」といった言葉だけでは、受け入れを相談できるか判断できません。具体的な地域と時間帯を優先しましょう。
| 項目 | 記載する内容 |
|---|---|
| 事業所の基本情報 | 事業所名、法人名、所在地。指定済みの場合は事業所番号も確認して記載 |
| 提供地域 | 市区町村・町名など、実際に訪問できる範囲 |
| 対応曜日・時間帯 | 相談できる枠と、個別確認が必要な枠 |
| 提供できる内容 | 現在の職員体制で対応できる支援と確認が必要な条件 |
| 相談窓口 | 電話番号、受付時間、担当者、不在時の折り返し方法 |
| 開業・指定の状況 | 指定済み、申請中、準備中など、確認できた現状 |
| 情報更新日 | 案内を作成・確認した日と、最新の空き状況を確認する方法 |
営業日、電話の受付時間、実際にサービスを提供できる時間は分けて表示します。「平日9時〜18時」とだけ書くと、その時間帯の訪問をすべて受けられると誤解される可能性があります。職員の勤務予定と移動時間を踏まえ、管理者・サービス提供責任者で内容を確認します。
ケアマネ向けの営業チラシ文例|予定と確定を分ける
次の文例は架空の事業所の例です。角括弧の部分は実際の情報に置き換え、対応できない内容は削除してください。開業前の情報提供と、指定後の受け入れ案内を混同しないことが大切です。
開業前の案内文例
訪問介護事業所[事業所名]は、[地域]での開業に向けて準備を進めています。現在は[申請中/申請準備中]です。[曜日・時間帯]を中心に提供体制を準備していますが、サービス開始日と受け入れ可否は、指定および職員体制を確認してからご案内します。事業所の準備状況に関するお問い合わせは[担当・電話番号・受付時間]までお願いいたします。情報更新日:[年月日]。
指定後の受け入れ案内文例
訪問介護事業所[事業所名]です。[地域]で、[曜日・時間帯]の訪問についてご相談を受け付けています。ご希望の地域・日時・支援内容を伺い、移動時間と職員配置を確認して受け入れ可否をお返事します。窓口:[担当・電話番号・受付時間]。掲載の空き状況は[年月日]時点です。ご相談時に最新状況をご確認ください。
「いつでも対応」「どんな依頼でも受け入れ可能」といった表現は、実際の体制と一致するか慎重に確認します。回答期限を書くなら、担当者が不在の日も守れる運用があることを確かめましょう。営業の準備全体は訪問介護の開業前営業でも整理しています。
空き状況表は「相談できる枠」として示す
曜日別の空き状況を載せる場合は、表示の意味と更新日をセットにします。以下は作り方を説明する架空の例で、実際の募集枠ではありません。
| 時間帯 | 月曜 | 火曜 | 水曜 |
|---|---|---|---|
| 午前 | 相談可 | 個別確認 | 現時点では空きなし |
| 午後 | 個別確認 | 相談可 | 個別確認 |
「相談可」は訪問を確約する意味ではありません。地域、必要な支援、所要時間、職員の予定を確認して回答する旨を表の近くに記載します。移動に時間がかかる地域と近隣地域では同じ空き時間でも対応が変わります。必要に応じて地域別の条件も添えます。
チラシには利用者の名前や住所、実際の訪問予定を載せません。内部の勤務表や訪問予定表をそのまま外部向け資料に転用せず、公開してよい情報だけで作成します。
A4一枚にまとめるなら、条件・連絡先・特徴の順に配置する
A4一枚は実務上の作り方の例で、決められた様式ではありません。上部に事業所名と提供地域、中央に対応時間と相談できる支援、下部に連絡先と更新日を置くと、必要な情報を探しやすくなります。
- 上部:事業所名、対象地域、開業・指定の状況
- 中央:受け入れの相談条件、空き状況、体制に裏付けられた特徴
- 下部:電話番号、受付時間、担当者、更新日
写真は事業所の雰囲気を伝える補助に使い、連絡先や条件より目立ちすぎないようにします。職員や利用者の写真を使うときは使用範囲と同意を確認します。QRコードを載せる場合も、電話番号を併記し、印刷した紙から正しいページへ移動できるか確認します。
配布前チェック|誤記と受け入れ条件のずれを防ぐ
- 所在地・電話番号・担当者に誤りがない
- 営業日・電話受付時間・サービス提供時間を区別した
- 提供地域と移動条件を職員の勤務予定と照合した
- 指定前の予定を確定事項として記載していない
- 空き状況の更新日と再確認の案内がある
- 利用者の個人情報や内部資料が写り込んでいない
- 印刷後の文字サイズとQRコードを確認した
- 問い合わせを受ける担当者と記録方法を決めた
配布先は提供地域内の居宅介護支援事業所などから整理します。厚生労働省の介護サービス情報公表システムでは、事業所のサービス内容などを検索・閲覧できます。候補を確認する入口に使い、連絡先や訪問・送付の可否は各事業所の最新案内で確認しましょう。
配布後は「何枚配ったか」より、相談への返答を振り返る
チラシを渡して終わりにせず、連絡日、配布資料の版、次回の連絡希望を記録します。空き状況が変わったら案内を更新し、変更点を簡潔に伝えます。相手が希望しない訪問や送付を重ねないよう、受け取りやすい方法を確認します。
問い合わせが来たら、希望地域・曜日・時間帯・支援内容を必要な範囲で確認し、回答担当と折り返し予定を決めます。受け入れに至らなかった理由を「地域」「時間帯」「体制」などで振り返ると、資料の表現と実際の提供条件のずれを見つけやすくなります。チラシだけで利用者獲得を保証できるものではありません。地域の相談内容と提供体制をすり合わせながら改善します。
訪問介護の営業チラシでよくある質問
訪問介護の営業チラシには何を書けばよいですか?
事業所名、提供地域、対応できる曜日・時間帯、相談窓口、回答方法、情報更新日を記載します。指定前の案内では開業予定であることを明示し、開始日や受け入れを確約しません。
空き状況をチラシに載せてもよいですか?
更新日を付け、相談時に再確認する旨を添えて掲載します。移動時間や既存利用者の予定で変わるため、掲載した枠を必ず提供できるという案内にしないようにします。
チラシを配る頻度はどれくらいがよいですか?
一律の回数ではなく、受け入れ状況の変化と相手が希望する連絡方法に合わせます。訪問や送付の可否を確認し、変更点が分かる短い案内にします。
